2010年09月02日

くつラボ

乙な人〜くつラボ(靴修理)の高見英将さんとの乙なおしゃべり

今日は、SUBARU(雑貨屋)のミゾグチさんにご紹介いただいたおしゃれな靴修理屋くつラボさんにお邪魔いたしました。

―まずは、お店を開くまでのお話を聞かせていただけますか?―

お店を開いて1年ちょっとになりますが、実は、この場所、前も靴修理屋さんだったんです。ベテランの方で13年もここでされていたんですが、もう歳だし引退しようかなという話をたまたま聞いて・・・じゃあ、後継きというわけではないですが、同じ場所で靴修理をやってみようかなとなったんです。もともと乙仲通界隈は大好きでこの辺りでお店を持てればいいなぁと思っていたので・・・

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―それまではどんなお仕事を?―
働きはじめは普通のサラリーマンでした。
でも、実は、ずーっとその会社で働く気はなくて、とにかく自分の夢に向けてお金を貯めるために働いていたというような感じなんです。ですので、最初から会社は3年で辞めるつもりでいて、そのとおり3年で辞めてしまいました。(笑)

―というと、この靴修理屋をするためにですか?―
いや、それが古着屋なんですよ。 靴も好きなんですが、古着もすごく好きだったんです。(笑)

―え?古着屋をされていたんですか?びっくりですね。なぜ、それほどまでに古着屋を?―
アメリカの製品や店構え、街並みなどすべてが好きで、特にロサンゼルスやサンフランシスコなど西海岸が大好きだったんです。なので、古着の買い付けのために好きなアメリカへ行けるとなったらこれほどいい仕事はないですよね?(笑)
こういう好みの傾向が出てきたのは学生時代ぐらいからで、その頃から古着だけでなく、スニーカーやブーツなど履物も大好きでした。
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―じゃあ、サラリーマンの後、古着屋か靴修理で迷ったのではないですか?―
特に迷いはなく、古着屋は自分のやりたい事だったので・・・当時は靴修理屋という選択肢は全く考えもしなかったんです。で、厳しかったですが実質4年間古着屋を経験して、良い勉強をさせてもらいました。結局、区画整理が入ることになりお店は閉店したのですが、このタイミングでもう一度仕事について考え直す時間ができ、そこで興味がある靴にかかわる仕事をしてみたいという気持ちに変わっていきました。

―なかなか思い切った感じのようにも聞こえますが。―
そうですよね。(笑)自分にはもともと無鉄砲なところがあるんですよ。やりながら考えるというようなところが・・・(笑)
2年間ほどですが靴修理のお店で働かせてもらって商売の様子もわかり、上手くやっていけるのではという漠然としたものはありました。

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―じゃあ、靴修理屋にかわって正解ですか?―
大正解ですね。現時点では天職なのでは?と思うぐらいです

―靴が大好きということであったら、修理だけでなく一から靴をつくりたいと思ったことなんてないですか?―
正直それは考えたことはないんです。靴作りは芸術家の仕事だと思っていて、残念ながら僕にはそんなクリエイティブなセンスは無いと思っています。昔から絵を描くにしても模写が好きだったほうなので。(笑)そういう自分の性格からも修理の方が向いているんだと思います。元の靴の姿に戻すという。

―お店の雰囲気もかなり他の靴修理屋さんとは違う感じのように思いますが。―
今ある靴修理屋さんとは違う新しい雰囲気のお店にしたいというのが根本にありました。また女性の方でも入りやすいような雰囲気にしたいと思って考えました。だから、ちょくちょくカフェではないんですか?って、間違って入って来られるお客さんもおられますよ。(笑)

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―この場所の前のお店も靴修理屋で、それもベテランだったということですが、同じ場所で同じ職業の靴修理をすることで難しかったという点はないですか?―
前の人がベテラン職人さんでしたからね。だから、若いけど大丈夫?という雰囲気がお客さんから感じられることも多々ありました。でも、そこは仕事で評価してもらうしかないですから、できることを精一杯やるだけでした。それと、困ったのが前のお店の方の息子さんですか?という質問が多くて。忙しい時は一から説明するのがしんどいので、そうですと答えちゃいました。(笑)

―さて、高見さんが大好きな靴ですが、靴はどう履いてほしいと思いますか?―
基本履き物ですから値段に関わらず気にせず、気兼ねなしに履いてほしいですね。靴のためにどんどん履いてやってほしいです。そして、もし修理が必要になれば私のような靴修理人が修理する。そうやって、ひとつの靴を履き続けてできるだけ永く人生を共にしてくれたらいいですね。

―これからどんな靴修理屋さんになっていきたいですか?―
とにかく信頼される靴修理屋さんでありたいです。あそこに行けばなんとかなる、丁寧に仕事をしてくれるという。それとできれば将来、工房のスペースがもう少しほしいですね。今のスペースは作業する場としては少し狭いので・・。でも、今はこの小さな店舗内で作業をしていることでお客さんとの距離も近いという良い面もありますので、とりあえずはこの形でがんばっていこうかと思っています。

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―これから乙仲通はどうなっていってほしいですか?―
お店をする前からこの場所は好きだったので、このままでいてほしいですね。今のバランスが僕にとっては非常にいいです。お店の数、建物の雰囲気などこのままだといいなと思っています。


【お店データ】
〒650-0024 神戸市中央区海岸通4丁目4−12 
Tel&Fax 078-371-3007 
10:00〜19:00定休日:水曜日
http://www.kutsu-labo.com/
posted by otsu at 11:23| Comment(5) | 乙な人インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
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Posted by 秋華賞 at 2011年10月06日 10:23
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Posted by レズ at 2011年10月09日 19:05
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Posted by モバゲー at 2011年12月17日 11:54
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Posted by デコログ at 2012年01月18日 02:24
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Posted by クレア at 2012年02月10日 17:06
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